柔道、空手と並んで、日本を代表する武道の1つである剣道。近年では中国でも剣道の愛好者が増えているというが、中国メディア・今日頭条は4日、この状況に「納得いかない」とする文章を掲載した。

 文章は「日本の剣道は世界的に多くの愛好者がおり、今の中国でも若い人が剣道の稽古に熱をあげている。しかし、日本の剣道が中国を横行している状況に対してすこぶる納得がいかない」と説明。そのうえで、中国にも「短兵」と呼ばれる独自の剣術の武道があり、こちらを伝承し広めていくべきであるとした。

 文章によると、短兵はもともと寸法の比較的短い武器の総称だったが、現在では西洋のフェンシング、日本の剣道に似た中国独自の武術を指すという。刀・剣・鞭などの短兵の技法を総合したスポーツであり、正式な武術大会の種目となったのは民国時代の1928年とのこと。当初は「撃剣」と呼ばれたが、同じく「撃剣」と称されるフェンシングとの区別とつけるために「短兵」との名前がついた。

 しかし、中華人民共和国建国後は人気が出なかったうえ、その後武術の種目自体がすべて廃止された。文革後の79年に「散打」とともに復活するが、比較的発展した「散打」に比べて普及が遅く、10年ほど前にようやく試験的な種目として再び行われるようになったという。

 外国の武術を広める前に、自国の伝統武術に基づく協議を普及させよという考え方は理解できない訳ではない。だた、普及のためには関係者による相応の努力も必要だろう。中国のネットユーザーからは「日本の武道にはしっかりした段位の昇格システムや各種大会など、学ぶべき点が多い」、「中国のものは型を見せる要素が強いが、日本はより実戦を重んじる」、「日本の剣道着のほうが古代の味わいがあるな」といったコメントが寄せられた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)