2016年における日本の新車販売台数に占める軽自動車の割合は約34%に達した。軽自動車税の引き上げによって軽自動車の販売台数は伸び悩んでいるものの、それでも軽自動車の人気は安定していると言えるだろう。軽自動車は品質もデザインも向上を続けており、SUVタイプ、ワンボックスタイプなど、種類も非常に豊富だ。

 しかし、軽自動車が人気であるのは日本独特の傾向と言えるだろう。中国における軽自動車のイメージは「価格が安くてチープさが目立ち、作りも粗い」というものだという。軽自動車は厳密に言えば、日本独自の車種なのだが、中国では軽自動車のように小型の車はどちらかと言えば人気がないのが現状だ。だが、将来的には中国でも軽自動車のような小型の車が人気となる可能性はあるのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本で大きな市場を獲得している軽自動車は中国でも成功できるか」を議論する記事を掲載した。

 中国人ネットユーザーから寄せられた意見を見ると、日本の軽自動車について、自動車としてのレベルの高さは評価されていることが分かる。あるユーザーは、軽自動車が「とにかく小さい」のに、見た目がSUV車かスポーツカーにすら見えるほど「かっこいい」と称賛。また、日本では「政府の優遇策」をきっかけに、自動車の各メーカーが軽自動車の規定の範囲でイノベーションを行った結果、今日では消費者のどんな需要にも応えられるほど多くのタイプの軽自動車が存在するようになった、とメーカーの努力を評価した。

 では、仮に中国で軽自動車が発売された場合、成功を収めることは可能だろうか。ネットユーザーたちの共通の見解としては、今のところは「成功はまずあり得ない」というものだった。軽自動車の売りである「小ささ」は、自動車は大きいほどメンツが立つという中国人消費者の考えと相反するためだ。また、日本のように「軽自動車だけに対する政府の優遇策」がないため、日本のように軽自動車を所有するメリットもないためだという。

 その一方で、「いつになったら中国から無駄な流行がなくなるのだろうか」、「政府がその気になれば軽自動車は増やすことができ、そうなれば渋滞だって緩和される」といった意見も見られ、日本のように軽自動車が流行してくれたら良いと願う本音も垣間見られた。

 自動車の普及が遅かった中国では、今でも自動車がステータスの1つとみなされるため、小さな自動車は実用的ではあっても好まれない傾向がある。しかし、コンパクトな車は街中では大変便利だ。自動車の普及に伴い、中国人消費者の意識が変わる日もやがて来るかもしれないが、今すぐには難しいようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)