著しい経済成長を続ける中国だが、その背後では肥満人口の増加が問題となっている。肥満はさまざまな病気を招く要因の1つとされるが、もともと中華料理は脂っこいうえに、食生活の西洋化が進んでいることで、子どもから大人まで肥満人口が増えているのだ。

 一方、日本の肥満率は男性が4.5%、女性が3.3%にとどまり、先進国のなかで最も低いという研究がある。日本は先進国であり、食べるものに事欠かないというのになぜ肥満率が低いのだろうか。中国メディアの今日頭条は2日付で、「日本人はなぜ太らず、痩せた体型を維持できるのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本人は決して運動ばかりしているわけではないとしながらも、それでも肥満率を低く留めておける背後には優れた食生活があると指摘し、日本の食事は低カロリー、かつ、おかずの品数が多いという特徴があると指摘。また、日本では1日に30種類の食材を食べることが推奨されており、これは1985年に厚生労働省が作った「健康づくりのための食生活指針」で提唱された目標であると紹介、これには「驚かされる」と表現した。

 また、食事の内容だけではなく「食べ方」にも注目。日本では「よく噛んで呑み込む」ことが推奨されており、これによって人は少量の食事でも満腹感を感じやすいと指摘、また、食事の盛り付け方も「美しい」と称賛し、見た目の美しさもゆっくり楽しみながら食事をするための大切な要素であるという見方を示した。

 さらに、日本の学校では「食育教育」が実施されていること、また厚生労働省が定めた健康増進計画に基づいて、日本の各企業も従業員に対する健康計画を打ち出していると説明し、政府・企業・学校すべてにおいて健康を重視する考え方が浸透していることを紹介した。

 中国も日本と同じように、太っている人はそれほど多くはないように見受けられるが、実際には中国は世界有数の肥満大国とされている。これには運動不足や中華料理の脂っこさという要因のほかに、生活水準の向上を背景としたカロリーの過剰摂取があるのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)