小学校、中学校では遠足とは別に、社会見学の課外授業があった。企業の工場や公共機関などを訪れて見識を広めるためのもので、街を歩いているとその一行に出くわすことがある。日本人にとっては当たり前の社会見学だが、日本を訪れた中国人観光客には新鮮に映るようだ。

 中国メディア・今日頭条は1日、初めて日本を一人旅した様子を紹介する文章を掲載した。文章は東京の築地本願寺と浅草寺を訪れたこと、その印象についてそれぞれ紹介しているのだが、その中で社会見学の小中学生たちに出くわしたことを伝えている。

 文章は、浅草・雷門付近で「赤白帽子」を被った小学生たちがボランティアガイドとみられる高齢者の説明を聞いている様子を撮影した画像を掲載。「日本の多くの観光スポットや政府機関ではこのような光景を見ることができる。学生の集団が教師や他の大人に連れられて、話を聞きながらノートにメモを取るのである」と説明した。

 そして、「日本の教育当局はこのような体験式の見学プログラムを必修科目の1つとしており、閑散期に実践や見学の活動を行うことを学校に求めている。このような身近に体験させる教育方式によって、子どもたちは楽しむと同時に多くの知識を得るのだ」と解説。「小学生から中学生までがこのような活動を行い、省庁を見学することもあるのだ。このような教育は、中国国内ではとても少ない」としている。

 社会見学や工場見学は子どものみならず、大人が参加しても楽しいものである。日本には、事前に申し込めば見学できる施設が数多く存在する。普段はなかなか見られない光景や作業を目にすると知的好奇心がくすぐられる。中国では社会見学ができる施設が日本ほど多くない。詰め込み式の教育から脱するには、行政機関をはじめとする社会の様々な場所を見学できる環境づくりも大切な要素になりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)