「民族性」という言葉は、「民族に特有の性質」を指すものであり、日本人と中国人は見た目こそ似ているものの、民族性という観点から見れば両者は大きく違っていると言える。では、中国人から見た日本人の民族性とはどのようなものに映るのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本人の民族性」について論じる記事を掲載した。

 記事は、中国人が日本人の人材や著作物、民族性について研究を行った事例は少なく、例えあったとしても「大国中国」という視点から「日本を見下ろす形」で研究がなされており、その内容は見るに堪えないと説明した。

 しかし、ルース・ベネディクト著作の「菊と刀」は客観的、かつ、冷静な態度で日本人の民族性を研究しており、中国人が日本人を理解するうえでの助けを与えてくれると論じた。

 「菊と刀」から得られた日本人の民族性に対する洞察について、日本人は「精神性を重んじ、精神性は物質より得難いもの」という信念を有していることが理解できたと説明。これは資源が乏しい日本において物質の欠乏は日本人を精神面における探求へと向かわせたためであり、またこれが「精神性は物質より得難いもの」とする性質が育まれたと指摘した。

 また日本人は「外部からの見栄え」や「外部から認められること」を何よりも重要とする性質があるとし、「外部からの見栄え」を重視するがゆえに災害が起きても大声でわめき叫ぶことはないと説明。多くの日本人はこれを理知の表現であると見なしており、災害発生時において「世界のすべての眼が我々を見ているゆえに、日本人の精神をはっきり示さなければならない」という信念のもとに行動していると論じた。

 「菊と刀」の著者は米国の文化人類学者であるルース・ベネディクトであるが、これは1946年に出版されたものだ。中国で「菊と刀」が高い知名度を獲得し、広く読まれているのは、中国にとって日本は隣国でありながらも、日本や日本人に対する理解が著しく不足していることが背景にある。

 記事は「菊と刀」から日本人の民族性に対する洞察を得たとしているが、むしろ現代の日本人と積極的に交流を持ったほうが、日本人の民族性についてより現実的な知見を得ることができるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)