石井啓一国土交通相は先日、相乗りタクシーの実証実験を行う意向を示した。その背景にはタクシー利用の低下があり、特に1人で乗る時の運賃の高さが利用上の大きなネックになっている。日本のタクシー運賃の高さには、中国人観光客の多くも驚きを覚えるようだ。

 中国メディア・今日頭条は1日、東京のタクシーが中国などに比べて高額である理由について説明する記事を掲載した。記事は「やはり主に維持費が高くなることがある」としたうえで、タクシーの経営には人件費、燃料代、車両価格、保険代、車検代、メンテナンス代、税金などが含まれると説明した。

 そして、タクシー車両は一般の乗用車に比べて年間走行距離が10倍余りになるほか、3カ月に1回の法定点検と毎年の車検が義務付けられていると紹介。さらにタクシー会社は消耗品の交換を頻繁に行うよりも新車の導入を選ぶためにコストが上昇し、運賃もこれに伴って高くなるとした。

 記事はまた、日本のタクシー業界では人件費の割合が7割以上になっていること、運賃を随意に大きく引き下げられない仕組みになっていることを説明。仮に運賃を引き下げた場合ドライバーの給料に最も直接的に影響するため、ドライバーのモチベーションを下げ、サービスの質や安全性が低下するリスクもあると伝えた。

 そして、「日本のタクシー運賃が高いのは、主に安全に対する配慮からだ。これには納得せざるを得ない。何よりも安全が、人びとを安心させることになるのだから」と結んでいる。

 日常的に利用するには高いけれど、いざという時にはあると大変助かるタクシー。様々な試みによってより身近に利用できるようになることは、消費者にとって嬉しいことだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)