昨年ごろから労働時間の短縮、とくに残業時間の削減について議論が日本国内で活発に繰り広げられている。労働時間の削減は仕事の仕方や効率、企業や社会の体制にまで影響する難しい課題だ。中国メディア・今日頭条はこのほど、「どうしてドイツ人は毎日6時間労働で経済を安定させられるのか」とする記事を掲載した。

 記事は経済協力開発機構(OECD)の調査で、ドイツの年間平均労働時間が1371時間と加盟国中で最も短いことが明らかになったと紹介。1営業日あたり平均6時間という労働時間について「わが国は毎日残業に迫られているというのに、幸せすぎるではないか」とした。一方、短い労働時間にもかかわらず欧州で最も安定した経済状況であると説明し、その理由について分析している。

 示された理由は「ドイツでは従業員に大きな裁量権が与えられており、勤務時間をフレキシブルに設定することができる」、「ドイツ人は勤務時間は仕事に集中するため効率が極めて高い」、「その代わりプライベートをとても大切にし、一たび会社を離れて休息時間に入れば、仕事は持ち込まない」の3点だ。

 記事は「ドイツ人は仕事に対して非常にまじめで、生活に対しても非常にまじめ。その区別がしっかりついている。この点もわが国の文化と大きな違う点だ。ドイツ人にとって残業は仕事が低効率だからという考え方があり、残業を非常に嫌うのだ」と解説している。

 「生活や仕事に対する態度は、非常にわれわれが学ぶに値する。われわれの残業は本当に必要なのか、残業するために残業しているのではないか、と考えてしまう」と記事は結んでいるが、中国の労働状況のみならず、日本にも同じことが言えるのではないだろうか。ドイツの方式をそのまま模倣するのは不可能かもしれないが、仕事への集中力と、プライベートを大切にする心構えは学べるはずである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)