日本人にとって給食を楽しむ小学生の姿は見慣れた光景であり、取り立てて感動を覚えることはないかもしれない。しかし、中国メディアの今日頭条は18日付で、日本の小学校の給食の時間を見てみれば、中国の教育にはまだまだ進歩の余地があることが分かると論じる記事を掲載した。

 記事は、日本のある小学校の生徒たちが給食の当番に従事する様子を撮影した動画が多くの中国人の注目を集めたとし、その映像の一部を写真として紹介した。日本では「給食も教育の時間」として捉えられており、算数など他の課目について学ぶのと同じように「食育」として大きな意義がある時間であると伝えた。

 また、給食当番の制度は「知らず知らずのうちに人格を形成する」教育であると指摘し、当番の生徒たちはみな清潔な割烹着、マスク、帽子を着用し、せきや鼻水などの問題がないか、しっかり手を洗ったかなどを確認、そして消毒スプレーで手を消毒し、給食を取りに行くと説明。さらに生徒たちは調理師に感謝の言葉を述べ、その後は協力、分担して給食を教室に運び、配膳すると紹介し、こうした一連の作業のなかで「決まり」や「順序」を守り、「感謝」を覚え、分担や協力を学んでいると紹介した。

 さらに、先生が生徒たちと一緒に給食を食べることにより、生徒たちの面倒を見ることができるだけでなく、食材や文化について生徒たちを教育する機会となり、生徒たちとの交流も促進することもできると紹介し、日本の小学校で一般的に実施されている給食制度は「無駄のない優れた教育の一環となっている」と指摘した。

 中国でも学校給食はあるが、その形態は学校や地域によってさまざまだ。食堂で給食を提供する学校の場合、日本のように生徒達が当番で配膳するようなことは行われない。また、学校の近所に住む子どもは一度帰宅して昼食を食べるケースもある。さらに農村部では給食はパンと飲み物だけということもあるようで、日本のように栄養バランスが考えられた給食ではないことも多い。

 中国は小学校でもとにかく宿題が多く、いわば知識詰め込み型の教育が中心となっているが、日本の小学校では給食という時間を活用して、子どもたちに「決まり」や「順序」を守ること、「作ってくれた人に感謝すること」、「分担や協力を学ぶこと」を教えていることに大きな啓発を得たようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)