中国は第5世代戦闘機「J-20(殲-20)」を開発中だが、米戦略国際問題研究所(CSIS)はJ-20について、「以前は想像すらできなかった空中戦の選択肢を中国に提供する」と分析しているという。

 中国国内でも2017-18年ごろに実戦配備が始まるとみられるJ-20を高く評価する声は多い。たとえば、「米国のF-22にも対抗できる先進的な戦闘機」、「F-35を含めて、米国が輸出しているいかなる戦闘機に対しても、圧倒的に優勢」「J-20の実戦配備で、武力による台湾の『解放』が可能になる」といった声がある。

 しかし、香港メディアの鳳凰網は23日付で、J-20に対する海外メディアの評価は「まちまち」であり、J-20を脅威とする報道もあれば、「ほとんど脅威にならない」とする報道もあると紹介している。

 記事は、J-20を脅威とする報道の一例として、「J-20は台湾のF-16、日本のF-15、ベトナムのSu-30などよりかなり優れており、台湾のF-16VはJ-20に対応できず、あっという間に制空権を失う」と分析する見方もあると説明した。

 一方でJ-20を「ステルスの皮を着せたJ-10」として、「ほとんど脅威にならない」と分析するメディアもあると紹介。脅威にならないと主張する根拠は、たとえば新型戦闘機にとって必須とも言える「超音速巡航能力」がないこと、エンジンの推力が深刻なほど不足していること、ステルス性能に大きく関わる赤外線放射の低減や弾倉設計に欠陥があることなどが指摘されていると紹介した。

 記事はJ-20を称賛し過ぎるのも批判し過ぎるのも良いことではなく、ただ事実に即して評価を下すのが賢明だと結論を下しているが、J-20に対する評価は非常にまちまちであるのが現状だ。実戦配備が始まれば、その実力のほどがより鮮明に見えてくるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)