日本では自動車の塗膜の厚さはだいたい100ミクロン(0.1mm)と言われているが、中国で販売されている日系車の塗装が薄いとの噂があるという。中国メディアの今日頭条は23日、この噂の真偽を確かめる記事を掲載した。

 中国の自動車メーカーは近年、コストパフォーマンスを武器に売り上げを伸ばし、中国市場における自主ブランド車の市場シェアは合計で4割を超えている。記事は、自動車の品質を図る「重要な目安の1つ」として、自主ブランド車と合弁メーカーの自動車の「塗装の厚み」を比較した。記事によれば、塗装は厚いほど「さびにくく、こすっても下地まで傷がつかず、見た目の艶が美しい」のだという。

 記事が比較したのは、いずれも中国国内での販売価格が10万元(約160万円)程度の車だ。中国の自主ブランドの5車種、日系車は3車種、米国系3車種、仏系が2車種、それに韓国系と独系から1車種で、膜厚計でそれぞれの車のボンネットとトランク、それにドアの4カ所における塗装の厚さを測定し、表にまとめた。

 結論から言えば、中国自主ブランド車の塗装は総じて厚めであったという。「わずか6万元(約96万円)台から購入できる中国自主ブランド車」でも、4カ所の塗装の厚みの平均は119.1ミクロンとなり、合弁メーカーの平均よりも高かったと誇らしげに紹介した。最も厚かったのも中国自主ブランド車で、167.5ミクロンだった。さらに、一部中国自主ブランド車の4カ所の塗装の厚さがほぼ同じだったことは「塗装技術の高さの表れ」と称賛した。

 一方、日系メーカーの塗装はどれも薄かったと指摘。15車種中ワースト1位から3位を占め、最も薄かった車種では、平均の厚さが81ミクロンしかなかったと伝えた。最後に、欧米系の自動車は中国ほどではないものの、全体として厚みがあることも付け加えた。

 日系車の塗装が薄いというのは測定からも事実であろう。記事は、塗装は厚いほど良いとしているものの、厚い塗装は防錆や耐久性では優れるものの、仕上がり感に欠けるとされるほか、近年は塗料の進歩によって薄くても耐久性の高い塗装が可能なものもある。従って、塗装は厚ければ厚いほど良いとしている記事の主張は根拠に欠けていると言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)