明治神宮の鳥居や門の柱に油のような液体を撒いた容疑で13日、中国人女性2人に逮捕状が出された。この事件は中国の主要メディアでも報道されており、もともと反日感情をもつ中国人にとってはこのニュースの受け止め方もさまざまなようだ。

 中国メディアの弘博網はこのほど、中国人女性2人に逮捕状が出された日本の神社に対する事件について「愛国か、それとも違法か」と問いかける記事を掲載し、世界遺産に油のような液体を撒くという行為を批判した。

 記事は、明治神宮で発見された液体と同じ痕跡が、京都の世界遺産の1つ下鴨神社など他の場所でも発見されたことを伝え、今回被害にあった神社の文化財としての価値や、下鴨神社が世界遺産に登録されている建造物としての価値を指摘し、事の重大さを強調した。

 さらに、明治神宮のように残忍な仕打ちを受けたほかの史跡に触れつつ、中国でも過去に「杭州市にある断橋残雪の石碑が何者かに赤い塗料をかけられる」という事件が起きたことを紹介。専門家によって修復されても、赤い塗料をかけられたことによる心の痛みは拭い去ることはできないとし、文化遺産はすべての人類が共有し守るべきものであり、再び作り直すことのできないものであることを理解しなくてはいけないと指摘。ゆえに、場所や時代にかかわらず、人類は文化遺産を保護する責任があると主張した。

 また記事は、明治神宮の鳥居や門の柱に油のような液体をまいた容疑で中国人に逮捕状が出されるという事件が起きた理由を分析することが「価値のあること」とし、対日本のみならず、中国人は海外でのマナー全般に不案内な国民であり、「世界遺産の保護と、関係する法律に対する認識が不足している」と指摘した。

 中国には非常に多くの世界遺産が存在する。中国人は自ら「4000年の歴史を誇る」と胸を張るが、文化遺産は「長い歴史を経て、紡がれ、残されてきた価値を持つ存在」であることを認識し、さらに後世へと伝えていけるような品格を持つことを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)