約10年という短期間で中国全土に拡大した高速鉄道網。その大部分に高架橋を使用しているが、この高架橋はどのように建設しているのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国における高速鉄道の建設方法について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、高速鉄道で高架橋を使用する理由について、速度を上げるためには線路がまっすぐで平らである必要があるためだと指摘。また高架橋を使用することで地盤沈下の問題を回避し、コスト削減にもつなげていると説明した。踏切をなくし、人が容易に線路内に入らないよう安全を確保するためにも、高架橋は当然の選択だとした。

 記事は続けて、高架橋の建設費用について紹介。高速鉄道の最高時速が350キロメートルに達する路線では1キロメートル当たり1億2900万元(約20億4437万円)、時速250キロの区間では8700万元(約13億7876万円)で、世界平均の3億元(約48億円)からすると非常に安価だという。

 さらに建設途中の橋げたの写真を掲載し、「遠くから見るとまるで陸の空母のよう」と表現。中国は高速鉄道関連の技術で2000件を超える特許を申請しており、申請数全体のうち中国による申請が70%を占めていると誇らしげに紹介し、残りの30%は日本、米国、欧州の順にそれぞれ13%、8%、7%だとした。

 特許の数に力を入れるのは中国らしい着眼点だが、特許申請については元となる技術を提供した日本から不満の声が多いのも事実だ。また、高架橋の安全性に関しては、これまでにも建設中の崩落が取りざたされたこともあった。東日本大震災では、東北新幹線の高架橋は大きな被害はなく、49日という短期間で復旧した。安くて速い建設は中国高速鉄道にとって最大の強みだが、やはり日本の強みはその安全性の高さと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)