中国国家統計局は17日、2017年1-3月期の実質GDP成長率が前年同期比6.9%増だったと発表した。16年10-12月期に比べて0.1ポイントの増加となり、2期連続での加速となった。

 中国経済の下げ止まりが見られるとの論調もあるなか、中国メディアの捜狐は18日、「恐ろしいタイムラグ」について論じる記事を掲載し、タイムラグを考慮せずに中国経済を見ると「見誤ってしまう」と伝えている。
 
 記事はまず「雷」を例に用いてタイムラグについて説明、人は雷が発する光をまず感知し、その後に音を感知するとし、「経済にも同じようなタイムラグが存在している」と指摘。現在のGDP等の指標がいかに美しく見えても、実際の経済活動にはすでに「不調の兆候」が現れており、時間の経過とともに不調が指標に反映されるようになる場合があると論じた。

 続いて、発電量や鉄道貨物輸送量など、現在の中国経済が示すデータは「美しい」と指摘する一方、鉄鋼の供給過剰と鉄鋼価格の下落など今後の先行きが不安となる要素も存在すると指摘。これは経済のタイムラグによって、中国政府が「2012年以降に過度に景気を刺激した」ことによって「美しく見えている」だけの可能性もあると論じた。

 続けて、2017年第1四半期におけるショベルカーの販売台数は前年同期比98.87%増だったものの、中国では2011年に建設機械の販売がピークに達し、経済成長率も同じくピークに達したと指摘。経済にはタイムラグが存在するため、ショベルカーなど建設機械の販売が伸びているからといって、必ずしも中国国内のインフラ投資が伸びるわけではないとし、過度な楽観は禁物だと伝えた。

 中国の17年1-3月期の実質GDPの成長を支えたのは主にインフラ投資と不動産だが、投資が経済成長を牽引するのは構造的に脆弱という指摘があるのは事実だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)