中国・無錫で9日から16日にかけて行われた2017アジア卓球選手権大会で、日本の平野美宇選手がリオデジャネイロオリンピックの金メダリストであり、世界ランキング1位の丁寧選手をはじめとする世界ランキング上位の中国人選手を次々に撃破し、史上最年少で優勝を果たした。

 平野選手の快挙に日本中が沸いたが、卓球王国である中国は平野選手の優勝をどのように捉えているのだろうか。中国メディアの今日頭条は18日、「天才日本人に優勝を奪われ、中国はパニックに陥った」と伝える記事を掲載した。

 記事は、平野選手の快挙に対し、多くの中国人は「2020年の東京五輪で日本が金メダルを獲得する可能性は高い」と感じたと伝え、「日本は東京五輪で多くの金メダルを獲得するために、巨額の資金を投じて選手を育成している」と紹介。卓球界も例外ではなく、2000年に生まれた平野選手も東京五輪でのメダル獲得が期待される有力候補の1人だと紹介した。

 続けて、今回のアジア選手権が始まる前、日本では「日本代表の目標は優勝」とする見方があったとし、「中国の卓球ファンは誰一人として日本人が優勝するとは思っていなかった」と指摘。むしろ優勝を目指すとした日本国内の見方について「非現実的で、ばかげた話」と認識していたと伝える一方、まさか本当に日本人選手が優勝するとは思っていなかった中国の卓球界は「少なからず心を乱された」と紹介した。

 一方で記事は、中国卓球代表総監督の劉国梁氏の「アジア卓球選手権大会における平野選手の優勝は中国卓球界にとっては小さな問題であり、恐れるには至らない」という見解を紹介。劉国梁氏は「中国が必要としていたのはこのような状況」であり、むしろ「中国卓球選手団に良い刺激を与えた」と述べ、「結果的に中国はさらに強くなる」と述べたことを紹介した。

 今回の平野選手の快挙に卓球王国・中国では強気な意見もあるようだが、日本人選手の台頭に警戒心を強めていることは間違いない。逆に言えば、日本は東京五輪の卓球で金メダルを獲得するという夢が現実味を帯びてきていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)