先日中国で行われた卓球アジア選手権の女子シングルスで、17歳になったばかりの日本の平野美宇が中国の主力選手を次々撃破して優勝した。中国国内では平野に対する注目と評価が急速に高まっているが、中国ネットユーザーの中には福原愛や他の日本選手にない平野の「恐ろしさ」を感じているようだ。

 中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上にはここ数日、同大会や平野に関する報道、コメントが大量に掲載されている。そのなかで「人間草木栃子花」というアカウント名のユーザーは、平野のある発言に注目。「平野美宇は、アスリートに好感度は必要ない。嫌われたっていいと語ったことがある」と紹介したうえで、「この子は特別だ。みんなの印象にある日本の少女とはちょっと異なる」と評している。

 このユーザーはさらに「鋭利というか、遠慮がないというか、新しく鋳造したばかりのナイフのようである。抗えないほどの切れ味だ」と形容したうえで、「がんばれ。われわれも努力をするから」とエールを送っている。

 「運動選手として好感度を気にしない」との姿勢を見せる平野に対し、他のユーザーからも賞賛の声が出ている。「確かにアスリートには好感度はいらないね」、「嫌いにならないよ。若き女性の活力が漲っていて素晴らしい。彼女のプレーも輝いていたし」、「この子はとても実直な気がする」、「福原愛も石川佳純も性格が柔らかいもの」といったコメントが寄せられた。また「日本人に対して持っていた、堂々としたがらないという偏見が覆された」、「どうりで彼女は中国選手相手にこれほど大きなインパクトを残した訳だ」といった感想もあった。

 卓球に対する真剣さ、周囲に媚びない姿勢に、中国国内では平野に対する警戒心とともに好感度も高まったようだ。中国のスポーツファンが今求めているのは、自国選手が圧倒的な強さで軽々と相手を倒すシーンではなく、勝利に飢えた強力なライバルとの真剣勝負を見ることなのだろう。その願いを叶えるのは、平野や伊藤美誠といった日本の「東京五輪世代」たちだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)