中国で行われている卓球アジア選手権女子シングルス準々決勝で、日本の平野美宇が世界ランク1位・中国の丁寧に逆転勝ちした。中国メディア・今日頭条は、「日本の女子卓球が20年の奮闘の末、ついに中国の強敵になった」と報じた。

 記事は、今回の勝利が平野にとっては中国の主力選手からの「初金星」であることを紹介。今大会では伊藤美誠もミックスダブルスで銀メダルを獲得しており、2人が2020年の東京五輪では脅威になるとした。そして、2人の成長にはかつて福原愛がたどって来た軌跡と似ている部分が多いと説明している。

 「天才卓球少女」と早くから注目された福原は、10歳で中国・遼寧省でトレーニングを受け、16歳で中国スーパーリーグに参加して成長した。記事は、平野も同リーグで修行することで視野や考え方、卓球に対する理解が顕著に向上したと紹介。さらに「日本の卓球協会は平野の成長を保障すべく6人のスタッフを配備したが、その中に長年福原の専属コーチを務めてきた金恵美氏がいるのだ」とした。

 記事は「丁寧が平野に負けたことから、日中間の実力差が、中国人選手の調子が上がらないと日本の主力に負ける程度まで縮まったことが見て取れる。わが国が日本選手のリーグ参戦を認めているのは、自分たちの強い実力に対する自信の表れ。中国卓球界は世界の舞台で強いライバルを求める一方で、重要な試合では王座の地位を守らなければならない。日本の急速な進歩に対し、実行可能な対策を編み出す必要がある」と論じている。

 記事を読んだ中国のネットユーザーからは、平野に対する称賛が多く寄せられる一方で「中国に危機感を持たせるという点でよかった」、「たくさん負けなさい。五輪で勝てばそれでいい」というコメントも見られた。平野や日本卓球界のみならず、中国卓球界にとっても「意味のある結果」と捉えたようである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)