中国では、スーパーのレジで順番待ちをしているときにも気を抜くことはできない。なぜなら、気を抜いて順番を待っていると「いつの間にか自分の前に割り込んでいる」ことが起きるからだ。

 ほかにも、バスや高速鉄道に乗り込むときにも順番はあってないようなものだ。扉が開いた瞬間、あらゆる方向から中国人たちが我先に乗り込もうとする。こうした環境下に置かれている中国人からすれば、日本人が整然と列に並んでいる姿は理解しがたい光景だろう。

 近年は旅行で訪日する中国人が増えているが、訪日経験のある中国人ならば、多かれ少なかれ、日本の「行列」を目にしたことがあるはずだ。中国メディアの今日頭条は12日、「日本人の行列に対する情熱は何が理由なのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 まず記事は「日本人は行列に並ぶのが好きだ。子どもから大人まで、どこでも、何を買うにも自然に並ぶことができる」と指摘し、これは「もはや1つの文化だ」と紹介。2016年、東京で大雪が降り、首都圏の交通網が混乱した時の事例を挙げ、「地下鉄構内は混乱することなく、誰もが地下鉄を待つ列に整然と並んでいた」と紹介し、「大雪が降る屋外であっても、日本人は乱れることなく列に並ぶことができる」と紹介した。

 続けて、日本人が自然と列に並ぶことができる光景を見た中国人は驚き、「日本のほうが中国より社会主義国らしいと感じてしまう」と紹介。その理由として「列に並ぶという行為は平等を追求する行為であり、平等は公平な社会を実現させる」ためであり、平等や公平という理念は「社会主義の重要な理念だから」だと論じた。

 最後に記事は、「日本人は列に並ぶという行為を通じて、日本社会に美しさと秩序をもたらしている」と指摘。もし、中国人が中国社会において「日本社会と同じような美しさと秩序を作り出していければ、多くの外国人から白い目で見られている中国の国民性を払拭できるかもしれない」と結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)