経済発展とともに、中国では都市部だけではなく一部の農村も豊かになってきた。それは住宅の変化にも表れている。質素なレンガ造りの家は減り、見るからに豪華な「お城のような」家が増えてきているが、これは欧米の住宅への憧れが形になったものだという。

 しかし、中国メディアの今日頭条はこのほど、中国の農村は欧米を見倣うのではなく、「むしろ日本の農村部からこそ学ぶべき」とする記事を掲載した。

 中国の農村部は日本の住宅のどのような点に「学ぶべき」なのだろうか。記事は、日本の農村部の写真を紹介し、見倣うべき点について説明。例えば、日本の住宅は中国と比べれば「小さい」ものの、山のふもとや川べりの、あるいは、満開の桜の木のそばの日本住宅はいずれも絵のように美しく、形や色は様々なのに、いずれも「完璧に自然に溶け込んでいる」と指摘。

 また、日本の住宅には温かみがあると同時に、無駄なく利便性の高い設計であるとも称賛、狭い土地を有効活用し、駐車場専用のスペースまで確保していることに感心した様子だ。

 中国の住宅も写真で紹介しているが、最近の流行は3階建てもしくは4階建てのとんがり屋根とガラス製カーテンウォールだとして、記事は「お城のような偽別荘」、また、「豪華に見えるが、中国の景観と合致せず、ちんちくりん」と酷評した。実際、自然に溶け込んでいるとは言えず、その分日本の家屋の品の良さが際立って感じられる。

 また、日本の農村部はゴミひとつ落ちていないきれいな道路があり、交通量が少ない道路でも歩道が完備されている様子を紹介し、人口の多い中国の農村同様に土地が限られているなか、気持ち良く住める家づくり・街づくりに成功した日本は、中国にとって欧米より見倣うべき対象だと論じた。

 中国の農村部は、メンツのために家を建てる人が多く、やたらと見た目が豪華な家を建てたがる傾向にあるようだ。その点、日本の住宅は自然とマッチした住み心地の良い家が多い。記事にあるように、ぜひとも日本の家屋から多くのことを学んでもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)