世界各地には、その地域を代表する「美」が存在する。例えばチェコの都市であるプラハの街並みは、今でも中世ヨーロッパの雰囲気を保っており、芸術の街として愛されているこの街の独特の美しさを形作る要因の1つとなっている。

 では「日本の美」については何が言えるだろうか。日本の美を代表するものは実に多いが、その1つとして「和服」を挙げないわけにはいかない。和服の独特の美しさは日本人の心を魅了してやまないが、中国メディアの今日頭条が7日付で掲載した記事は、この美しい衣装が誕生したいきさつについて紹介している。

 記事は「和服は日本人の民族衣装である」と紹介し、その起源は西暦3世紀に遡ることができると紹介。その時代に日本に存在していた服飾形式と中国の呉から伝わった服飾が融合し、さらに、奈良時代に日本人は遣唐使を通じて、古代中国から輝くばかりに美しい唐服を大量に手に入れることができたと説明した。

 その後の日本は唐服を模倣するようになり、室町時代になると唐朝の服飾を基礎にして改良が加えられるようになったと説明、さらにキリスト教の伝道師たちが身に着けていた長い衣に帯を締めるという服飾の影響も受けつつ、現在の和服は創造されてきたのだと論じた。

 また、成人式、結婚式、葬式、祭典、剣道、弓道、棋道、茶道、華道など様々な場面において、日本人は端正な和服を来て参加すると紹介し、和服は古代に限らず現代の日本人の生活のなかでも生きた服飾として愛されているという見方を示した。

 記事は様々な種類の和服の写真を掲載して読者に紹介しているが、どの和服も日本の独特の美を見事に体現していると言える。和服は日本人の繊細な感性や奥ゆかしさ、また自然の美を愛する心などがよく表れている服飾だと言えるが、日常生活のなかから伝統衣装が失われてしまった中国からすれば、和服という伝統衣装が今なお生き続ける日本が羨ましいようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)