日本医師会と読売新聞社は毎年、「心に残る医療」体験記コンクールを実施している。日本医師会の公式サイトによれば、このコンクールはより良い医療環境を作ることを目的として医療や介護の体験記を募集している。

 公開されている入賞作品を見てみると、医療スタッフたちの思いやりや優しさをはっきり感じ取ることができる。また日本の医療現場には患者への思いやりが存在していることを日本人は自らの体験を通じて知っているが、中国メディアの今日頭条が7日付で掲載した記事も、日本の医療サービスを絶賛している。

 記事はまず、日本を観光で訪れる中国人が増えるなか、買い物ではなく、医療サービスを受けることを目的に訪日する中国人も増加傾向にあると紹介。今後はさらに多くの中国人が日本の医療サービスを求めて訪日するとの見通しもあることを伝え、「中国人は一体、どのような点に魅力を感じ、日本の病院に押し寄せているのか」と疑問を投げかけた。

 続けて、「中国国内の病院と比較すると、日本の病院の最大の特長は患者の気持ちをリラックスさせてくれる点にある」と指摘し、たとえば日本の病院には中国の病院でするような強烈な薬品臭がないことや、また、病院全体が「重苦しくない」設計・デザインとなっており、これらの要素が患者の気持ちをリラックスさせることに貢献していると指摘した。

 さらに日本の病院の内部デザインを紹介する目的でいくつかの写真を掲載し、待合ロビーにしても病室にしても、中国の病院と比べて明るいうえに清潔で、落ち着いた雰囲気だと紹介。また、日本には「優れたサービスを提供する文化」が存在しているとも称賛。そのため日本の医療スタッフたちも患者のニーズを満たすために徹底したサービスを提供していると説明し、これらすべてが「中国人が日本の病院に押し寄せる」要因となっていると論じた。

 中国の病院では廊下に簡易ベッドが置かれ、そこに横たわっている患者を見かけることがある。患者の圧倒的な多さに対して医療スタッフの数が足ないのだろう、病院内であっても時間帯によっては助けが必要な時に医療スタッフと連絡が取れないということもある。こうした環境で医療サービスを受けている中国人であれば、深刻な病気になれば少々高額であっても日本の医療サービスを受けたいと考えるのもごく自然なことだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)