中国のネット上でしばしば「自動ドア」や「制服」といったポイントから称賛される日本のタクシーについて、中国中央テレビ(CCTV)は10日、ドライバーが必要以上の話しかけをしない「サイレンスタクシー」の試みが京都のタクシー会社で始まったことを伝えた。

 CCTVはニュース番組の中で「静かにしていたいのに運悪く話し好きのドライバーに出くわすことがある」としたうえで、日本での「サイレンスタクシー」の試みについて紹介。助手席のヘッドレスト部分に、ドライバーが話しかけないことを示す注意書きが書かれており、ドライバーが緊急時以外は無言で業務を行うと説明した。

 国営テレビ局がこの話をニュースとして伝える背景には、中国でもおしゃべりをこよなく愛するドライバーに悩まされる市民が少なからずいるということなのかもしれない。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でニュースを知ったネットユーザーからは「中国でもやってほしい」、「北京地域で全面的な推進を提案したい」との意見も見られた。

 その一方で「自分は好きだけどな」、「ドライバーとのおしゃべり、ユーモアがあって楽しい」、「日本人の心はますます閉ざされている」といった感想も多く、「ドライバーとおしゃべりしたいのに、相手にしてくれない」との不満をこぼす人さえいた。また「うん、そうそう、確かに。この3語さえできれば、ドライバーと30分は会話できる」、「どのみちスマホいじったり音楽聞いたりするから」といった感想もある。

 そして、タクシーについての議論とは別に、中国のネットユーザーたちが「サイレント化」を強く熱望しているものが明らかになった。それは「ワトソンズ」と理髪店・美容院だ。ワトソンズは香港資本の人気ドラッグストアだが、多くのネットユーザーが「店員の盛んな接客で落ち着いて買い物できない」といった不満を抱いているようだ。理髪店や美容院もタクシー同様、おしゃべりを楽しみたい人とそうでない人に分かれそうだが、中国には特に陽気でおしゃべり好きな理髪師や美容師が多いのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)