中国メディア・今日頭条は10日、重慶市に「最もすごい空中駐車場がある」とする記事を掲載した。記事が「最もすごい」と評したこの駐車場なのだが、日本人から見れば全く何の変哲もない駐車場なのだ。

 記事は、重慶市を通る幹線道路付近にある7階建てビルの屋上に、自動車が60台余り駐車している画像を紹介。「屋上が空中駐車場に変身しており、約2500平方メートルのスペースに自動車100台近くを駐車することができる」と説明。ネットユーザーから「最もすごい空中駐車場だ」評されていると伝えた。

 画像を見ると確かに、自動車がつづら折りのスロープを登り、建物の屋上に設けられた駐車場に入っていく様子が見て取れる。このような屋上駐車場は日本では商業施設を中心に至るところで見受けられ、特に驚くような印象は覚えない。

 そこにはやはり、日本と中国における空間意識の違いがあるのだろう。日本の立体駐車場は、いかにして狭い土地でできるだけ多くの自動車を停められるかという課題を抱えた結果のものと言え、広大な土地を持つ中国ではそこまで立体駐車場にこだわる理由がなかったのである。

 ただ、重慶市は起伏が激しく平面が少ない地形であるゆえ、このような立体駐車場は空間の有効活用という点で、大いに奨励されるべき事例のようだ。重慶に限らず、自動車台数が急増してる都市部においては記事が紹介した屋上駐車場は良いお手本になることだろう。

 一方でネットユーザーからは「真っ先に思ったのは、建物が重さに耐えられるのかということ」、「中国の建物の質では、程なく崩壊する」といった懸念も。中国における立体駐車場や屋上駐車場の普及には、まず建物の安全性向上、信頼回復が必要かもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Rafael Ben-Ari/123RF)