4月に入り日本各地の小学校では、新しい学年の新しい学期がスタートした。そろそろ通常の授業モードに入り、給食も始まっている頃だろう。「給食当番」という言葉は大人になった今では遠い記憶の思い出だが、食卓の準備から配膳、そして、後片付けまでを子どもたちだけでこなすというのは今考えるとなかなかすごいことではないだろうか。

 中国メディア・今日頭条は10日、「日本の児童の昼ごはんは、まるで道徳の授業のようである」とする記事を掲載した。記事は、「細かい部分にまで注意する日本人にとってみれば、単なる昼ご飯の中にも実に多くの学問がある」としたうえで、日本の児童の昼食は単に飲食関係の教育にとどまらず、環境保護や衛生、そして、感謝の教育にもなっているのだと説明した。

 そのうえで、小学校で一般的に見られる給食の様子を紹介。児童が当番で配膳などを担当し、担当者は白い白衣に帽子をかぶり、マスクをするとした。そして、検査係の児童が給食当番の白衣や手洗い状況などをチェックし、クリアすると給食室からおかずを受け取って教室に運ぶと説明している。また、給食のおばさんへの感謝の言葉を伝えることも紹介した。

 おかずを教室に持ち帰ると、主食、おかず、牛乳などをそれぞれの担当児童が流れ作業で配膳していき、全てそろったら「いただきます」の号令で食べ始め、最後も全員で「ごちそうさまでした」の号令で締めくくる。食べた食器や牛乳パックは各自がきれいに片付け、当番が給食室に返す。記事は、このようなルーティンによって「小さいころからゴミの分別や、きれいに食べる事、浪費をしない事を学ぶのである」と説明している。

 中国のネットユーザーからは「日本に思うことはいろいろあれど、子どもの教育に関しては反省させられる」、「日本では子どもの教育にしっかりお金がかけられている。実に尊いことだ」など、ポジティブな意見が多く寄せられた。

 給食当番は、クラス全員分の大事な昼食を責任もって運搬する仕事だった。アルマイト製の食器は1枚が軽くてもクラス全員分が入った籠は重かったし、汁物のおかずバケツは熱さと重さで持つのが大変だった。年に何回かは大量のおかずを床や廊下にぶちまける悲劇に見舞われ、残り物をみんなで分ける、他のクラスから分けてもらうという経験もした。今になって思えば、そういったトラブルもみんな勉強のうちだったのだ。日本の学校給食は、児童の心も体も育ててきたのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)