日本のステルス実証機X-2は2016年4月22日に初飛行に成功し、日本は米国、ロシア、中国に続いて有人ステルス機の飛行に成功した国となった。

 X-2には次世代戦闘機開発のための技術実証という重要な意義があり、またその目的を一部達成したとも言えるが、中国メディアの今日頭条は1日付で、X-2の研究開発における日本の動機について論じる記事を掲載した。

 記事は、かつてX-2開発の狙いは「F-35の購入価格を値切ることにある」とする見方があったと紹介。だが、日本はF-35を値切ることに失敗したものの、X-2の研究開発は停止しなかったと説明、この見方は間違っていたと論じた。

 続けて日本のX-2開発の意図について、世界では第5世代戦闘機の研究開発が進められており、中国でも同分野の技術が著しく進歩していると指摘。中国はすでに殲ー20および殲ー31という第5世代戦闘機の開発に成功しているとし、こうした「厳しい現実」は日本を「針のむしろ」の状況に追い詰めたと主張。それゆえに現在持っている技術を使ってX-2の研究開発に着手し、何とか中国に対抗しようとしているのが本当のところだと主張した。

 それでも記事は、日本は世界で4番目に有人ステルス機の開発に成功した国家であるゆえに、将来もしかすると単独で次世代戦闘機を開発する国になるかもしれないとし、「中国は絶対に日本に対する警戒を怠ってはならない」と結論した。

 防衛装備庁は次世代ステルス機における技術協力に向けて、英国と共同研究する方針だという。17年秋に共同開発に進めるかどうかを判断する見通しとなっているが、日本がX-2の研究開発を通してステルス性に関する技術力を高めてきたことが、今回の出来事につながったのは間違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)