中国経済が急成長を遂げていることは誰もが認めるところだが、では中国の科学技術についてはどうだろうか。高速鉄道や宇宙開発、原発など政府が主導する分野の技術は著しい成長を遂げていると言えるが、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)には、中国の科学技術は日本を抜いたと考える関係者もいるようだ。

 中国メディアの今日頭条が5日付で、世界有数の競争力を持っていた韓国の技術が今やその強みを失いつつあると伝え、その原因は「中国が頭角を現わしたことにある」と論じる記事を掲載した。

 記事は、韓国産業経済研究院(KIET)の分析として、韓国企業にはこれまで多くの産業において中国企業に対する技術的な優位が存在していたとしながらも、中国企業の技術力の急激な向上によって「韓国企業の強みは失われつつある」と警告したと紹介した。

 さらに、ハイスペック・スマートフォンやウェアラブルデバイス、メモリチップ、スマート電子製品などの分野で、中国企業は今後5年間で韓国企業とほぼ同等の発展を遂げることになるとKIETが警鐘を鳴らしたことを紹介した。

 また、韓国産業技術評価管理研究院も主要な科学技術分野において、韓国と中国の技術力の差はわずか「0.9年」にまで縮まっていると報告したことを紹介、「中国以上の努力をしなければ、韓国企業は座して死を待つことになる」と指摘した。

 日本が多くのノーベル賞受賞者を輩出しているのに対して韓国が思うようにそれができない理由として、日本の大学には研究を楽しむという雰囲気があるが韓国の大学はノーベル賞獲得に目標を置いているという指摘がある。中国企業の技術力の向上には眼を見張るものがあるが、韓国にいま必要とされているのは「科学を楽しむ」ということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)