世界最初の自動販売機は紀元前215年にエジプトのアレキサンドリアの寺院に置かれた聖水自販機だと言われているが、うだるような暑い日や寒さが身に染みる日など、手軽に冷たいジュースや温かいコーヒーを買える便利な装置として「自動販売機」は日本人に愛されてきた機械だと言えるだろう。

 現代の日本では飲み物のほか、食べ物や新聞、乗り物の切符など、非常に多岐にわたる商品が自動販売機で販売されており、もはや自販機は日本人の生活においてなくてはならない存在とも言える。中国メディアの捜狐は1日付で、日本の自動販売機は米国人に「未来にタイムスリップした」と感じさせるほどすごいと説明する記事を掲載した。

 記事は、米メディアCNNの10分間の番組「CNN10」がこのほど、日本の自販機事情について取り上げたことを紹介し、日本には約500万台の自動販売機があり、これは日本の人口25人につき1台の割合で自販機が存在することを意味し、日本の自販機「密度」は世界最高だと指摘した。

 また、日本では自販機で飲料だけでなく、バナナやおでんまでも販売されているとし、「自販機があれば、それだけで1日生活できる」と説明。さらに「たとえ夜であっても自動販売機には休みが必要がなく、24時間サービスを提供できるため、消費者は買いたいときにいつでも欲しい商品を購入できる」と指摘し、また、CNN10が日本のハイテク自販機はインターネットを通じて販売データを送信するため、売れ筋商品の補充も容易になっていると報じたことを紹介した。

 決済の手段が現金しかなかったころ、中国の街角にはほとんど自販機は存在しなかった。これは自販機が壊されて商品やお金が盗まれる可能性が高いという問題のほか、中国の紙幣が「しわくちゃ」であることが多いため、自販機では使用しにくいという要因もあったと思われる。

 だが、中国では近年スマホでの電子決済が急激に普及しており、現金で決済をする必要性が薄れている。しわくちゃの紙幣以外の決済手段が登場したためか、中国ではスマホで決済できる自販機が登場している。今後は中国でも日本のように「自販機があれば、それだけで1日生活できる」ようになっていくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)