レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「最後の晩餐」には椅子に座って食事をする風景が描かれているが、西暦1世紀当時のイスラエルにはベッドに腹ばいになって食事をする習慣があったという。その一方で食事に関する日本独特の文化の1つとしては、西暦1世紀のイスラエルとは真逆の「立ち食い文化」が挙げられるだろう。

 中国メディアの今日頭条が4日付で掲載した記事は、「なぜ日本人は立って食べるのが好きなのか」と疑問を投げかけ、日本の立ち食い文化について紹介している。

 記事は日本の立ち食い文化の起源について紹介。日本は江戸時代に手工業や商品経済が発達を始めたが当時の交通は現代ほどには発達しておらず、それゆえ移動には多くの時間が求められ、ゆっくり食事をする時間がないという状況が存在していたと説明した。

 そのため江戸時代の日本では、時間を節約すると同時に食事代を安くするという必要性が生じ、結果として寿司や蕎麦などで「立ち食い」が流行り始めたと紹介。これが日本の立ち食い文化の起源であると論じ、現代の日本でも都市部には速い生活リズムが存在するため、立ち食い文化が現代においても発展し続けているのだと論じた。

 また記事は、駅のプラットフォーム内にある立ち食いそば以外にも、日本には各種料理の立ち食いレストランがあると紹介、立ち食いゆえに店舗面積が小さく家賃コストを低く抑えることができるため料理の値段は安くできるうえ、回転率も高いため経営効率が高いことを紹介。また、近年の日本の立ち食いレストランは「食材の品質と味を向上させている」ため、クオリティの高い食事を楽しむことができるという見方を示した。

 中国には立ち食いの店は基本的に存在しない。夜になると中国の街角には多くの屋台が出現するものの、屋台にも簡易な椅子が置いてあることが多く、仮に椅子がない場合でも買った物を食べ歩きする人は意外に少ない。中国では立ったまま食べる文化は基本的にないが、食べかすや食べ残しをその場にポイ捨てする人が多く、こうした行為が許されるのも中国ならではと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)