日本以上の学歴社会といわれる中国。受験戦争を子どものころから始める中国人にとって、日本留学は非常に魅力的な選択肢だという。中国メディアの今日頭条は3月30日、「幼少時から抗日ドラマに毒されてきた自分が日本に留学したい理由」というテーマのもと、ある中国人の「日本に留学したい」という思いを綴った手記を掲載した。

 記事の筆者は、抗日ドラマを見て大きくなったという典型的な中国人であり、抗日ドラマによって「日本人を激しく憎んでいた」というが、大人になるにつれて現代の日本は昔と違うことに気が付き、「日本に留学したい!」と思うようになったという。きっかけは、中国ドラマに出てきた日本の美しい景色に魅かれたことだが、日本に留学したいと思った理由はほかにもあるとして紹介した。

 その1つが「日本社会の治安の良さと、日本人の民度の高さ」だ。落し物が戻ってくる、ゴミひとつ落ちていない社会は世界でも例を見ないとした。2つ目は「学費の安さ」だ。一流大学でも欧米の学費の2分の1か3分の1で済む日本は魅力的なのだという。

 3つ目は「高い教育レベル」だ。日本の大学の魅力は偏差値の高さに加え、専門分野に特化した大学が多い。理工系では、米マサチューセッツ工科大学に類似する東京工業大学、ビジネスエリートを養成する一橋大学、演劇・芸術分野で巨匠を輩出してきた武蔵野美術大学や多摩美術大学といった大学がそうだ。また、教授に認められることが重要な日本の大学では、有名校でなくても成績が優秀でなくても、努力次第で結果が出せることも魅力だとした。

 さらには、優秀な学生を対象にした支援事業「グローバル30」など、留学生を対象とした「奨学金などの制度」が豊富なこと、「ビザ取得が比較的容易でアルバイトができること」、最後には時差1時間で距離も文化も「近い」という隣国ならではの利点を挙げた。

 このように見てみると、日本の大学は中国人にとって魅力的であることが分かる。記事が特に強調しているのは「チャンス」の大きさだ。学歴社会の中国では結果がすべてだが、優秀だからといって成功するとも限らない。日本は2020年までに留学生を30万人に増やそうという「留学生30万人計画」を打ち出している。日本留学の魅力が中国で広く認知されれば、今後も中国人留学生が増加することになるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)