日本人は義務教育で英語を勉強している割には英語が下手だと言われることがある。英語を学ばせる目的はあくまでも他国の人びとと「コミュニケーションが取れるようになること」であるべきだが、日本人の多くが英語を学びながら話せないのは勉強の目的がずれている証拠だろう。逆に、中国では大学の日本語学部で学んだだけなのに、流暢な日本語を話す人が数多く存在する。

 2020年に東京五輪が開催されるころには非常に多くの外国人が日本を訪れることになるだろう。そのため東京都は「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座を設けており、英語を用いて道案内できる語学能力を持つボランティアを2019年度までに3万5000人ほど育成する計画でいる。

 日本側としては日本を訪れる外国人旅行客たちを十分にもてなしたいと願っているようだが、中国メディアの参考消息網は3月31日付でBBC中国語版の記事を引用し、「日本人はなぜ英語力がこれほど低いのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は日本人の英語力が低いとする根拠について、例えば日本人の2013年におけるTOEICの国別スコアは48カ国中40位という成績であり、また「EF Education First」がまとめた能力指数(EF EPI)でも、日本人の英語レベルは「低い」という評価だったと説明した。

 続いて日本人の英語力が低い理由として、日本のある教育専門家は「英語が堪能な教師が足らない」という点を指摘していると紹介。また、別の問題として日本の学校では文法や語彙の習得を重視する結果、学生たちが授業中に英語を話す機会が少ないという点に言及。さらに別の原因について、「完璧に話せないなら、話さない」という完全主義に基づく考え方が、日本人の「英語を話すことにおける心理面での障害」となっているとの分析もあると伝えた。

 日本人の英語力が低いという点に関して、一番大きな要因は英語を使う環境が限られているという点だろう。外国語を習得するためには、その言語を耳にしてインプットすると同時に、口に出してアウトプットすることがどうしても必要だからだ。2020年の東京五輪は、日本人の英語力向上のための機会につながることを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)