他人から見聞きした情報と、実際に自分で体験した印象が異なることは良くある。とくに日本と中国の間では種々の理由からその傾向が強いように思える。中国メディア・中国僑網は3月31日、日本のある女子大学生が中国人留学生との交流を通じて、中国人や中国人留学生に対する印象を改めたというエピソードを紹介する記事を掲載した。

 記事は、この女子大学生がある授業のグループワークで、中国人留学生が多い班に組み入れられたと紹介。当初は教員に班替えを申し出るほど嫌で、班の中で「透明人間」を決め込んでいたとした。

 しかし、留学生たちがちゃんと日本語で議論をしてくれたり、自分にも優しく意見を求めたりしてくれることで、女子学生の気持ちに変化が生まれ始め、議論に参加するようになったと説明。一緒に電車に乗っても大声で話すことなく、日本人学生同様に静かにスマートフォンをいじっていたことから、さらに印象が良くなったと伝えた。

 そして、女子学生が持つ中国人留学生の印象を決定的に覆した出来事として、班のメンバーで議論がてら昼食を取ろうと早めに食堂へ向かい席を確保していたところ、別の日本人男子学生に席を奪われてしまった際の話を紹介。中国人留学生が腹を立てることなく、礼儀正しく男子学生を説得し、席を立たせたのを見て女子学生が「中国人には品がある」という印象を抱いたとしている。

 この女子学生はさらに、授業で顔を合わせなくなって以降もイベントがあれば声をかけてくれる、病気のときには心配して電話してくれる、食事に誘われるたびに「唯一の『大和撫子』に支払わせるわけにはいかない」とおごってくれるといった中国人留学生の優しさに触れることができたという。彼らとの交流がきっかけになり、現在では中国への留学、さらには日中交流の事業を行うことを希望しているとのことだ。

 記事を読んだ中国のネットユーザーからは「80年代、90年代生まれの民度は、その前の世代より高い。中国人の民度は天地を揺るがすほど大きく変化しているのだ」、「中国は基本的に5年ごとに変化しており、全世界が中国の事を完全には理解していない」といったコメントが寄せられている。世代間のモラルの差については一概には言えないが、「中国は変化している」という点はおそらく、その通りだろう。変わらない点ばかりをクローズアップすることで、変わっている点を見落としてはいけない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)