経済協力開発機構(OECD)が実施した2015年の「生徒の学習到達度調査(PISA)」では、国別での成績トップはシンガポールであり、OECD加盟国のうち成績上位の国は、日本・エストニア・フィンランド・カナダだった。

 この調査は世界の72カ国・地域の約54万人の15歳の男女を対象として行われたものだが、日本は「科学的応用力」で2位、また「数学的応用力」では5位と世界のトップ水準だった。

 この優れた結果は当然、日本の学校教育の質が関係していると言えるが、中国メディアの今日頭条は3月31日付で、台湾の教育専門家の見解として「日本の子どもたちは他人の話に耳を傾けることができる」と紹介。台湾や中国の子ども達とは大きく異なっている点と伝えている。

 記事は、この台湾の教育専門家が日本の学校を訪れ、授業を視察した時に感じたという点を紹介しているが、もっとも感銘を受けたのは「授業中に生徒たちが他の生徒が発表する意見に耳を傾け、その発表が終わると別の生徒がその話題をさらに発展させていた」という点だったと紹介。人の話を遮ったり、他人の意見をまったく聞かない生徒はいなかったと伝え、この光景には「非常に驚愕した」と感じたと紹介した。

 そのため、この教育専門家は日本人の教師に「台湾の生徒たちは他人の意見を聞かないが、なぜ日本の子どもたちは他人の話によく耳を傾けることができるのか」と質問したという。これに対して日本人教師は、教師がまず手本を示し、例え流暢に考えを述べることのできない生徒の意見であってもしっかり耳を傾けることが、他人の話をよく聞く生徒を育てるのに役立つという見方を示したと紹介した。

 知識を吸収するために必要となってくるのは、何と言ってもまず「聞く」ことだろう。もちろん、聞いたことを自分で分析し、それをどのように活用するかを考えることも非常に重要だが、記事は日本の教師たちは自ら「他人の意見によく耳を傾ける」という手本を示すことにより、日本の子どもたちも「他人の意見を聞く」ようになるのだと指摘、こうした環境がPISAの良好な成績につながっているという見方を伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)