今から1年ほど前、台湾や香港でパスポートの表紙に「台湾国」、「香港国」といったシールを張る行為が話題となり、日本の入国管理局が「台湾国」のパスポートを持ったの入国を拒否したこともニュースとなった。それから1年。今度は逆の現象が取り沙汰された。中国メディア・環球網は27日、「日本が『台湾国パスポート』の入国を認めた」とする記事を掲載した。

 記事は、新華網の関係者が日本でのイベントに出席するため、先日羽田空港から入国したところ、イミグレーションで「台湾国」のパスポートを持った台湾人女性が列に並んでいるのを発見したと紹介。「女性の後ろに並んで日本の入国審査官がどう対応するかを見てみた」とした。

 そして、女性の審査の番になると「審査官はパスポートの表紙が『改ざん』されている事実に気づいたであろうにもかかわらず、この女性の入国を許可したのだ。『台湾国』のシールも剥がすことなくだ」と伝えている。

 記事はこの件について、25日に赤間二郎総務副大臣が台湾を訪問したことを併せて紹介しており、いずれも中国大陸の感情逆撫でする行為であるとの認識を示した。大陸のネットユーザーからは日本と台湾双方を非難するコメントが寄せられ、「琉球を独立させろ」との声も複数見られた。

 1年前、台湾は蔡英文政権の発足前であり、中韓関係もまだ良好だった。日本、中国、韓国、台湾の東アジア地域情勢は、この1年で大きく変化し、より複雑化したと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)