2015年、中国人旅行客のマナー問題に対処するためスイスのリギ鉄道が「アジア人専用列車」を設けることを検討中というニュースが中国で注目を集めた。中国メディアの東方頭条が18日付で掲載した記事は、中国人旅行客は欧州でも爆買いし、多額の金を落としているにも関わらず、現地では消費と経済効果に見合った尊重を受けていないと主張。欧州人は中国人旅行客を「差別している」と主張する一方で、それはすべて「中国人の自業自得だ」と論じている。

 記事は、20年以上にわたって中国企業の代表団を計300回以上も引率し、欧米諸国を訪問した経験のある中国人の見解として、「大声で騒ぐ、ゴミをポイ捨てする、所構わず痰を吐く」など、同中国人が渡航先で同胞による多くの悪習を目撃した回数は数え切れないほどだと紹介した。

 また、ドイツ企業との交流を終えて中国に帰国する際に、この中国人はあるドイツ人から手紙を受け取ったと紹介。その手紙には「民度がひどい人を連れてきたことに対する不満」が記されていたと説明。同胞の行為によってこの中国人は大いに恥をかき、メンツも潰された思いがしたと紹介した。

 この中国人は毎回、国外への出発前には渡航先の現地の人びとの習慣やマナー、法律についての事前教育を行っていると説明したが、みな最初のうちは気をつけるものの、知らず知らずのうちに元の状態にもどってしまうため、そのたびに注意するしかないと経験を紹介した。

 さらにこの中国人が引率したある中国企業のトップは大声で話すという習慣について、「本当にわざとやっているのでない、大声で話すのが習慣になっているんだ」という言い訳をしたことも紹介し、企業のトップがこうであるなら一般の中国人や子どもたちも例外ではないと指摘。中国人の大声はいまや海外では「公害」となっていると論じた。

 「差別」という言葉は、「偏見や先入観などをもとに、特定の人びとに対して不利益・不平等な扱いをすること」を指す。偏見とは「客観的な根拠なし」に抱かれる非好意的な判断だが、記事は欧米の人びとが中国人旅行客を心から歓迎していないのは中国人旅行客の振る舞いという客観的な根拠があるためであり、その根拠があるがゆえに中国人旅行客が差別的な扱いを受けても、それは差別ではなく、自分たちの行動が招いた結果であるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)