古代中国の文化を現在に色濃く残す日本の奈良は、中国人観光客の人気スポットの1つだ。なかでも、奈良公園にいるシカを楽しみにやって来る人が少なくない。一昨年から昨年にかけて「奈良のシカはお辞儀をしてくれる」と中国国内でも話題になった。一方で、シカから観光客が攻撃を受けるケースも多々発生している。そこには、観光客のシカに対する大きな「誤解」があるようだ。

 中国メディア・今日頭条は「奈良に行く勇気がなくなった・・・シカたちは礼儀正しいと思い込んでいたが、真相は違った」とする記事を掲載した。記事は、大人しそうなイメージがあるシカが実はかなり狂暴な性格であり、「近づいてきたからといって、親しみを持っているわけではない。エサが欲しいだけなのだ」と紹介。現場にはシカが人を噛んだり蹴ったり、ぶつかって来たりすることに対する注意喚起が掲示されていると伝えた。

 また、シカたちは純粋かつ善良なまなざしでせんべいを求め、せんべいを与えるとお辞儀をしてくれると説明する一方で「実はこのお辞儀には、攻撃前の威嚇という意味があったのだ」とした。お辞儀をされたらすぐにエサをやるか、両手を広げて手元にエサがないことを示すかする必要があり、「かわいい」などと見とれていてはシカに体や服を噛みつかれて大変なことになるかもしれないと紹介している。

 中国人のみならず、外国人観光客が多くやって来る奈良公園。一昨年あたりに流行した動画を見て「日本のシカは礼儀正しい」と思い込んでやって来る人もまだまだたくさんいることだろう。引き続き観光客とシカとのトラブルを避けるための努力が必要だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)