世界で使用される希土類(レアアース)の大半が中国で生産されており、中国は名実ともにレアアースの生産大国だ。日本や米国なども使用するレアアースの多くを中国から輸入しているのは周知の事実だ。

 だが、中国メディアの第一金融網は16日、中国のレアアースの生産量や販売量は世界一であり、押しも押されぬレアアース大国であると伝える一方、「真のレアアース大国は中国ではなく、日本だった」と主張する記事を掲載した。

 記事は、中国は世界のレアアース市場を主導する地位にあり、市場の支配力もあると主張したうえで、中国のレアアース市場における影響力の大きさについて、「鉄鉱石と言えばオーストラリアを連想するように、レアアースと言えば多くの人が中国を連想する」と形容した。

 一方で、オーストラリアが鉄鉱石の価格決定権を得たうえで、輸出を通じて巨大な利益を獲得してきたのと対照的に、中国は非常に安い価格でレアアースを日本や米国、韓国や欧州に輸出してきたと指摘。日本や米国は、中国から大量にレアアースを購入すると同時に、貯蔵を続けてきたとしたほか、米国は国内にレアアース鉱山があるにもかかわらず、自前の鉱山では生産せず、中国からの輸入を行ってきたと主張、「そのせいで、中国のレアアース埋蔵量は急激に減少している」と主張した。

 また記事は、中国のレアアース資源が枯渇の危機に直面する一方で、日本近海では海底に莫大な規模のレアアース資源が眠っていることが確認されていると伝え、中国はもはや「世界のレアアース大国」という称号を喜んでいるわけにはいかないと主張。レアアースの消費大国であると同時に、レアアース製品の輸出大国でもある日本の海底に眠るレアアース資源の規模を考えれば、日本こそレアアース大国であるとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)