現在、日本と中国はアジア各国の高速鉄道プロジェクトの受注競争を繰り広げているが、中国メディアの今日頭条が14日付で掲載した記事は、台湾も東南アジアで中国と鉄道インフラの受注競争を展開するための準備を進めていると伝え、「これは笑い話ではない!」と論じている。

 記事は、台湾メディアの報道を引用し、台湾の蔡英文総統と賀陳旦交通部大臣が13日に台湾の鉄道車両製造メーカーである台湾車輌を訪問。その式辞の際に蔡英文総統が「すでに鉄道産業を重点項目とした」と説明したことを伝えた。

 また、台湾車輌の蔡煌琅董事長も将来的に東南アジアで地下鉄プロジェクトを受注することを目指すとし、「台湾車輌を台湾の光とする」意向を表明したと紹介。台湾車輌が設立されて15年が経過したが、大臣クラス以上の人物が同社を訪問したのは今回が初めてであると説明。それゆえに「台湾車輌を台湾の光とする」ために、今後は台湾当局が台湾車輌にさまざまな支援を提供する可能性があることを伝えた。

 また記事は、蔡英文総統が台湾車輌が成長中である鉄道市場に積極的に参与することを支持すると答えたと報じ、台湾行政部も台湾鉄道産業の発展を支援する意向があることを表明していることを伝えた。

 蔡英文総統は中国と一定の距離を置く方針を打ち出しており、東南アジアやインドとの関係を深める「新南向政策」を推進中だ。新南向政策は投資・貿易・民間交流・文化・教育など多面的なパートナー関係の構築を目指すものだ。蔡英文総統は中国市場の重要性を軽視しているわけではないが、中国側にとっては台湾の中国離れを心配する原因となり得るだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)htu1117/123RF)