中国では3月15日は「消費者権利保護デー」だった。今年も様々な分野で、消費者の権利を損なうような行為や商品に対する指摘や批判が繰り広げられた。中国メディア・今日頭条は14日、「3・15」にちなんで中国国産アニメの問題点を指摘する記事を掲載した。

 記事は「2011年から中国アニメの生産量はすでに日本を超えて世界一になっている。しかし、品質が足を引っ張り続けており、『国産動画はダメだ』という印象が今もなお変わっていない」と説明。中国アニメが「生産量だけという偽りの繁栄」から脱却できない大きな理由の1つとして、今だ後を絶たぬ「パクリ」の状況を挙げ、この10年間における「パクリ」の足跡を振り返った。

 06年には「象棋王」が日本の「ヒカルの碁」や「遊戯王」を模したとされ、07年には「クレヨンしんちゃん」の登場人物やその性格、声などをパクった作品が出現したと紹介。08年は「ウルトラマン」が、09年は「秒速5センチメートル」がパクリの対象になったことを伝えた。さらに、11年にも超特急ヒカリアンをパクったとされる鉄道アニメ「高鉄侠」が話題になり「劇中に出てくるおにぎりさえ丸パクりだった」としている。

 記事によれば12年以降は、パクリの対象が日本アニメから米国作品へと広がったという。12年には「ウォーリー」を模した国産作品制作の情報が流れ、15年には「カーズ」そっくりな「汽車人総動員」が出現して本家から訴えられ敗訴、16年にはタイトルとポスター構図が「ズートピア」と酷似していると指摘された作品が出てきたと伝えた。

 記事は「国産アニメを発展させるにはまず、『パクリ』という杖を取っ払い、オリジナルをたくさんつくらなければならない。どんなに人的、物的、財的負担がかかっても、興行的に失敗しても、少なくともパクリに比べれば光栄なことなのだ」と評している。中国政府が国産アニメの発展を宣言してからはや10年以上が経つ。着実に進歩する一方で、解決しなければならない問題はなおも山積しているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)