中国では近年、日本産のコメに対する人気が高まっている。日本への旅行で高価な日本産米を買って帰る人もいれば、ネットショッピングを通じて手に入れる人もいる。自国市場が飽和状態にある日本各地のコメ業界も積極的に中国への輸出に乗り出しているところだ。そんな流れに、中国の「米どころ」が刺激を受けて奮起し始めている。

 中国メディア・南方日報は7日、「広東省の良いお米のブランドをどう広めるか」といったタイトルの記事を掲載した。「日本のお米が高価でもよく売れていることに衝撃を受けた。国内でも東北部のお米より評判が悪いが、実際はそんなことはない、ブランド戦略ができていなかっただけだ」として、省内で生産されるコメの知名度アップに向けて取り組もうではないか、といった内容だ。

 その一方で、日本の優れた稲作技術に追いつくのは容易ではない、との声もある。中国メディア・今日頭条は「日本のお米の展覧会を見て、その差を知った」とする写真記事を掲載した。

 記事は、2014年に日本で行われた、お米をテーマにしたアートの展覧会「コメ展」の様子を紹介。掲載された写真には、米粒や籾の巨大模型や各品種のコメを1粒ずつ掲示したもの、稲わらで作ったしめ縄の数々、「米」が一部に使われている漢字のギャラリー、生育中の稲や栽培農家の表情を撮影した写真ギャラリー、お米をイメージしたモダンなデザインの米袋などが収められている。

 単に作って食べるだけではない、日本のお米文化の奥深さを多面的に表現した展覧会の様子を見て、記事は現代の日本と中国における稲作やコメ、お米文化に対する意識、愛着の差に深い印象を覚えたようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)