日本と中国が東南アジアで繰り広げる高速鉄道計画の受注競争は激しさを増しているが、中国メディアの上観が8日付で掲載した記事は、中国と日本は2017年に数多くの「土俵」で正面衝突するだろうと論じている。

 記事は、この日中の競争の「土俵」の1つはまず「フィリピン」であると紹介し、フィリピン政府がマニラ首都圏とビコール地方を結ぶ路線を含む南北鉄道建設プロジェクトを16年に承認し、日本はこのプロジェクトが承認される以前より、「我慢しきれずに」24億ドル(約2754億円)の借款提供を表明したと説明。また中国政府も資金提供の意向を表明していると紹介した。

 また別の土俵として「タイとマレーシアを結ぶ高速鉄道」に言及し、タイのアーコム運輸相ができるだけ早くマレーシアと協議してどのような形式で外国企業をこのプロジェクトに参加させるかを決定したいと説明したと紹介したが、「中国か日本の二択」とするか日本と中国双方の協力を得る形にするかが難しい問題となっていると論じた。

 さらにシンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道も日中が全面衝突する土俵の1つであると指摘し、様々な国の企業がこのプロジェクトの入札に参加する意向を示しているものの、最終的には中国と日本の争いになると見られていると紹介した。

 マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道、そしてタイのバンコクとマレーシアを結ぶ高速鉄道の完成は、「マレー半島を縦断する」高速鉄道の実現を意味している。中国は一帯一路戦略を推進していることから、タイ-マレーシア高速鉄道に関心を示す可能性は大きく、従って東南アジアを土俵とする日本と中国の鉄道建設プロジェクトの受注競争は間違いなく今年も激しいものになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)