春は卒業式のシーズン。街では卒業証書の筒を持った袴姿の女子大生をよく見かける。この時期に日本を訪れた中国人観光客は、日本の着物文化をより身近に感じることだろう。

 大学の卒業式では男子がスーツ、女子が袴というスタイルが一般的になっているが、中にはユニークな学校もある。中国メディア・今日頭条は7日、「日本のある美術大学の卒業式がすごい」とする記事を掲載した。

 取り上げられたのは、石川県の金沢美術工業大学の卒業式だ。記事は「俗に、芸術家の世界は分からないと言うが、日本の芸術学生たちの世界はもっとわからないと言いたい」としたうえで、金沢美術工芸大学の卒業式を紹介。「慣例に基づき、学生たちはみんな『化粧』をして出席するのだが、今年も非常に奇想天外であり、芸術学生たちの豊かな発想が思う存分発揮されていた」と伝えた。

 そして、実際に行われた同大学の卒業式の動画と写真を掲載し、うちわやセメント袋、ピアノ、映画「トイ・ストーリー」に出てくるようなおもちゃの軍隊など、まさに「斜め上を行く」ような仮装を見せる卒業生たちの様子を紹介している。
  
 記事はまた「俗に、クレイジーになれなくなったら年をとった証拠だと言う。一生に一度の大学の卒業式がこんなに楽しいスタイルならば、その後の人生で振り返った時にきっと笑えるだろう」と評したほか、「日本人はマラソンでもハロウィンでも奇妙な扮装する。ユーモアで大小さまざまなイベントを楽しむのだ」とした。そして最後に「中国の大学を卒業して日本にやってきた自分がこんな忘れられない卒業式の機会を得られなかったことを残念に思ってしまう」と結んでいる。

 記事は「一生に一度」としているが、大学に関しては必ずしもそうとは限らない。もし本当にこの斜め上を行く卒業式に強い憧れを抱くのであれば、試験を受けて入学することも可能だ。ただ、記事の作者が残念に思っているのは、卒業式にコスプレができなかったことではなく「青春時代にこのぐらい弾けてみたかった」ということなのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)