中国サッカー・スーパーリーグ第1節で4日、天津権健と広州富力が対戦した。昨シーズン途中から天津の監督を務める元イタリア代表主将のカンナバーロ氏にとって同リーグ初の開幕戦だったが、注目を集めたのは試合内容ではなく、試合前にピッチにペンキを撒く様子だった。中国メディア・新京報が5日報じた。

 試合が行われたのは、広州富力のホームだ。記事は「スタジアムに入るとすぐに、ピッチが緑色のペンキで塗られているのがはっきりと見える。富力の選手たちは緑色のシューズを履いていて目立ったが、あとになってそれがとても賢いことなのだと分かった」と紹介。さらに、前半終了時点で「地面に多く触れた選手たちのパンツやシューズが緑色になった」とした。

 試合は、助っ人選手の不発が響き天津が0-2で敗戦したが、記事は「彼らは試合に負けたばかりでなく、ユニフォームを1枚無駄にした。専門家によればあれはペンキであり、ユニフォームやシューズに付着したものを洗い落すのは難しい」と解説している。

 そのうえで「広州富力の正式なホームグラウンドが現在改修中で、4日の試合は広東省人民体育場を使った。もう久しくプロの試合が行われていないこのグラウンドは芝の質が悪かったが、時間もなく、臨時使用ということもあって大規模な修繕ができなかった」と理由を説明。ピッチにペンキを撒くケースは決して珍しくはなく、2014年W杯ブラジル大会でも同様の処理が行われたとした。

 一方で「美しく見せるという、メンツを保つための作業。しかし、こんな手抜きとも言えるやり方は、笑いものになる。昨日の試合は英国のスカイスポーツが中継しており、世界に向けて恥をかいたことになる。そもそも、ピッチにペンキを撒いて緑色にする必要などない。お金と労力、選手の用具のムダ。それで選手にも何の助けにもならない」と指摘、批判している。

 記事曰く、このような「処置」は中国だけで行われている訳ではなさそうだが、どうしても「中国なら不思議ではない」という感想を抱いてしまう。それは、一部地域で過剰伐採により地面がむき出しになってしまった山肌に「緑化」としょうして緑色のペンキを撒くといった行為がしばしば伝えられるからに他ならない。ピッチを無理やり美しくしたとしても、試合やプレーが美しくなければ、目も当てられない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)