先月、数々の名曲を世に送り出してきた作曲家の船村徹さんが亡くなった。訃報が伝えられると、ラジオやテレビでは船村さんが村田英雄さんに提供した「王将」が何度となく流された。「王将」は将棋指しの生きざまを歌った名曲だが、日本の将棋には、チェスや中国将棋(象棋)にない独特のルールがある。それは「昨日の敵が今日の味方になる」ことだ。

 中国メディア・今日頭条は4日、「この点から見える、中国アニメと日本アニメの差」と題した記事を掲載した。記事は、日本のアニメが制作、声優、ストーリーや人物の構成といった部分で中国アニメよりも優れているとしたうえで「今日は、善人と悪役にかんする日本アニメと中国アニメの違いについて説明したい」と伝えた。

 そして、中国のアニメでは「悪人は永遠に悪人であり、悪人のレッテルを張られ続ける」と紹介。一方で「日本のアニメでは、最初は悪人だと思っていたキャラクターが実は決して悪人ではないと思うようになる」と説明。その例として、中国でも人気の高いアニメである「NARUTO」と「ドラゴンボール」などの作品を挙げている。

 記事はこの違いについて「中国アニメは各キャラクターに善人と悪人のいずれかを強制するレベルに留まっているのに対して、日本のアニメはそれぞれの登場人物が持つそれぞれの価値観を通じて、誰が正しくて誰が間違っているかを見る人に判断させるのだ」と論じた。

 さらに「この点において、日本アニメはよりリアリティを持っている。真実の世界でも、善人と悪人を区別することはとても難しい。人に考えさせる日本アニメは、中国アニメより一段上のレベルなのである」としている。

 「善人と悪人を区別することは難しい」という言葉は、まさに政治や外交に当てはまると言えそうだ。善と悪の判断を教えることは大切だが、善が時として悪に変わり、悪が善になりうることも知っておき、単純な事象から善悪の二項対立で考えないよう教えることも必要だろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)