「外国人技能実習制度」の問題点について指摘する声が日本内外に存在しているが、中国メディアの華声新聞が1日付で掲載した記事は、中国人技能実習生たちの日本での生活について、「訪日前は天国だと思っていた日本だが、いざ訪日してみると監獄のような生活を強いられている」と伝えている。

 記事は、広島県のある企業で技能実習生として働く中国人たちを取材し、彼らが建築現場に簡易事務所として設置されるコンテナを住居としていると説明。そのため室内は夏は蒸し器のような状態であり、また、冬は氷室のように寒いうえにペットボトルにお湯を入れた湯たんぽ以外に暖房器具はないと伝えた。

 また、約10平方メートルの室内に12人の実習生が一緒に住むという環境にもかかわらず、毎月の家賃は1人当たり2万円と非常に高額であると説明。彼らはこうした住居環境のもとで仕事をしているわけだが、3年働いて稼ぐことができたのは15-16万元(約248-264万円)であり、中国国内と比べてそれほど多く稼げているわけではないと指摘。むしろ生活水準を考えれば失ったものの方が大きいとの見方を示した。

 また、中国にいた時に月に約8000元(約13万2450円)の稼ぎがあった実習生もいると紹介。中国の給与水準を考えれば、かなり高給だと言えるが、日本で技能実習生として働く今となっては、監獄のような生活水準なうえに収入が減少したという現実のなか、「しょっちゅう中国に帰る夢を見る」という生活を送っていると紹介した。

 中国では近ごろ、日本の外国人技能実習制度の問題点を批判する報道が相次いでいる。このような報道に触れた中国人が今後、日本で技能実習生として働くことに興味や関心を抱くとは考えにくく、技能実習生として来日する中国人は減少する可能性も否めない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)