戦後、欧米の生活スタイルが普及するようになってからは、日本でもベッドで寝る人が増えてきたが、それでもまだ布団で寝る人も多いだろう。

 中国ではベッドで寝るのが一般的だ。多くのことを中国から学び取り入れてきた日本だが、なぜベッドで寝る習慣は古くから広まらなかったのだろうか。中国メディアの今日頭条は24日、その理由について分析する記事を掲載した。

 日本がかつて遣唐使を派遣するなどして「中国を師と仰ぎ」多くを学んだことは、中国人にとっては鼻の高いことのようだ。記事は、日本は漢の時代前の中国からは「先進的な技術」を学び、漢以降とりわけ隋や唐の時代には中国の「文化」を意欲的に吸収してきたと紹介。学んだ茶道や建築、文字などを独自に発展させた日本には「感服せざるを得ない」と称賛している。

 しかし、あらゆるものを中国から学び、積極的に導入したのに、ベッドで寝るという習慣を取り入れなかったことは非常に不思議だと主張。記事によると、ひとつにはタイミングの問題があるという。日本が中国から多くの文化を学んだのは隋と唐の時代であることは、遣隋使や遣唐使の歴史から明白だが、その時代の中国にはまだベッドで寝る習慣はなかったため、日本人はベッドに接することも、この習慣を取り入れる機会もなかったのだとした。

 別の理由には、日本の「国情」があるという。土地が狭く家が小さくて天井が低い日本では、ベッドを置くと圧迫感があるため、ベッドが使用されることはなかったと主張した。さらに地震が多発する日本では、床で寝たほうが安全ですぐに逃げられることも、ベッドが普及しなかった理由ではないかと考察した。

 しかし記事は、日本にはベッドの代用となる「畳」があり、夜は畳の上に布団を敷いて寝るが、昼間は布団を上げて空いたスペースで活動できると指摘した。生活スタイルが洋風化し、和室のない家も増えているが、和室の持つ落ち着いた雰囲気や畳ならではの味わいを好む人も少なくない。布団での睡眠という伝統も大切にしていきたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)