古代の日本は、中国大陸からありとあらゆるものを学んだ。政治体制、都市づくり、文化、宗教・・・と数え上げればきりがない。そして、はるか昔に学んだもの、取り入れたものを現代にまで留めているケースも少なくないのだが、中国のネット上ではしばしば「盗んできた」と表現される。

 中国メディア・今日頭条は24日、「道教は本気で日本人に対して版権料を請求すべき、日本人は道教からあまりに多くのものを盗んでいった」とする記事を掲載した。記事は、「日本人が道教を盗んだ」とする理由について4つ説明している。1つ目は、「天皇」の称号だ。日本の歴史家・津田左右吉が天皇の称号と道教との関係性について論じていると紹介している。また天武天皇の諱(いみな)に含まれる「真人」は、道教の言葉に由来するとの説にも言及した。

 2つ目に挙げたのは「神器」だ。「三種の神器」のうち、剣と鏡は道教から剽窃したものであるとし、紀元前5-6世紀に活躍した道教の大家、陶弘景の著作中に登場するなどと説明している。3つ目では、10世紀に作られた「延喜式」に記載された天皇の長寿を祝う「祝詞」の内容が、道教の影響を帯びている、4つ目では伊勢神宮の式年遷宮の儀式がやはり道教と関係があるとの説をそれぞれ紹介した。

 古代より中華文化を周辺に積極的に広めてきたにもかかわらず、今になって「盗んだ、カネをよこせ」というのはあまりにも不条理だ。そして、いずれの指摘もあくまで一説であり、確固たるものではない。

 ネットユーザーからは「日本人は少なくとも道教の起源が中国と認めているからいいではないか」といった意見のほか、「日本が盗んだのではない。われわれが捨てただけ」、「数百年かけて自らの特許を捨ててきたのに、日本に版権料を請求するだと?」、「他人のことをとやかく言う資格はない」など文章に対して批判的な見方のコメントが目立った。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)