中国ではこのほど、これまでずっと輸入に依存してきたボールペンのペン先を自国で生産できるようになったとして、「他国が独占してきた技術的な障壁を突破した」などと喜びの声があがったが、中国にはまだまだ自国で生産できないものがあるようだ。

 中国メディアの捜狐は21日、中国はボールペンのペン先を作れるようになったからと言ってあまり喜びすぎないほうが良いと伝え、「基幹技術や基幹部品を輸入に依存している分野はまだ多い」と伝える記事を掲載した。

 記事は、中国が単なる製造大国から製造強国になるためうえでの「技術的なボトルネック」は多いと指摘し、その1つが「航空機用のエンジンである」と指摘。航空機用のエンジンは極めて複雑な構造であるうえ繰り返し使用することが前提だが、中国には自前で優れた航空機用エンジンを製造できるだけの人材がいないと主張したほか、「自動車用エンジン」も同様に国外メーカーに匹敵するだけのエンジンを自前で製造できないと論じた。

 また、工作機械はマザーマシンとも呼ばれ、機械を作るための機械であり、高い性能と精度が求められるものだが、中国国内で使用されている高性能な工作機械のうち、一部統計によれば8割は輸入品であると伝え、中国はまだ性能の低い工作機械しか作れないと指摘した。

 そのほか記事は、パソコンやスマートフォンに搭載されているオペレーションシステム(OS)や高性能な医療機器、デジタル一眼レフカメラといった製品についても「中国は独自で作るための技術がない」と伝え、中国はボールペンのペン先を作れるようになったことで大喜びしている場合じゃないと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Maruna Skoropadska/123RF)