日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年に日本を訪れた中国人旅行客の数は前年比27.6%増の637万3000人に達した。これだけ多くの中国人が日本を訪れる一方で、中国のネット上では歴史問題などで日本を批判する声は絶えない。

 中国メディアの今日頭条は21日、南京大虐殺や尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題など、日本と中国の近年の関係は「相容れない」状態が続いていると伝える一方、「それでも中国人の日本旅行ブームは続いている」と伝え、「中国人はなぜ日本に不満を抱きながらも、日本旅行へと向かう足を制御できないのか」と問題を提起した。

 記事は、中国人が日本を旅行で訪れる理由を複数挙げて考察している。まず1つ目は日本製品の質の高さだ。購入してすぐに壊れてしまう中国製品に囲まれて暮らす中国人にとって、品質が高いうえに壊れにくい日本製品は魅力的だと指摘したほか、同じ商品であっても中国国内で買うより安く買えるのも魅力であると紹介。また、日本で購入するならば騙されたり、偽物を掴まされたりという心配をしなくて済むと伝えた。

 さらに、旅行客という立場からすれば、渡航先の治安は重要な要素だとしつつ、日本の治安の良さはまさに日本の魅力の1つだと指摘。混み合った電車に乗っていても、誰にバッグの中から物を盗まれるという心配をする必要がないと紹介し、安心して旅を堪能できる日本の治安が中国人にとっては魅力的なのだと論じた。

 そのほかにも記事は、日本のサービスの良さは中国でも体験できないことであるとしたほか、空気や街が清潔であることも「中国人の足を日本に向かわせる要因」になっているのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)