製品の価格は、製造コストや輸送コストに加え、土地の所得水準や消費文化などといった実に多くの要素によって設定されている。同じメーカーの同じ製品であっても、国や地域によって価格が異なるというのはよくあることだ。

 中国メディア・今日頭条は19日、「日系車の米国での販売価格を見たら、同じ車を買った中国人は涙目になる」とする記事を掲載した。記事は、中国において日系車が燃費の良さ、故障の少なさ、価格の安さから人気を集めていると紹介したうえで、「しかし、対比をしてみると、日系車が米国でより安く買えることに初めて気付くのである」とし、日系車5車種を挙げてその価格をそれぞれ比較した。

 1番手は、トヨタのカムリだ。米国では約2万3000米ドル(約260万円)で購入できるのに対し、中国では最低グレードで20万元以上(約330万円)だとした。2番目はトヨタのSUV・ハイランダー。米国では約3万ドル(約340万円)、中国では最低でも25万8000元(約420万円)、上級グレードでは40万元(約660万円)あまりになると紹介している。

 3番目は、トヨタのピックアップトラック・タンドラだ。米国では4万ドル(約450万円)なのに対して、中国では高級車扱いになり40万元(約660万円)以上するとした。4番目はトヨタのミニバン・シエナで、米国では3万ドル(約340万円)で買えるのに、中国では45万元(約740万円)に跳ね上がるとのことだ。そして、最後は中国でも米国でも人気のあるトヨタのランドクルーザー。同じ5.7リッタータイプで比較した場合、米国では約7万3000ドル(約820万円)なのに対し、中国では145万元(約2380万円)というとんでもない値段になるとした。

 米国と中国でこれほど販売価格が異なる原因は1つという訳ではなく、さまざまな要素が複雑に絡み合った結果だろう。中国ネットユーザーからは中国国内の税金の高さのほかに、「中国人の金持ちは値段の高いものを好む。値段の高さでメンツを保つのだ」という指摘があった。「今の中国人にとって自動車は、重要なステータスシンボルの1つ」と言われるが、ユーザーの指摘はまさにそれを裏付けるものと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)