中国には日本や日本製品に関する様々な流言やデマが存在する。例えば、「日本人は一流の製品を日本国内で売り、二流品を欧米に輸出し、三流品を中国に輸出している」というものがある。いつ、どのように発生したデマなのかは不明だが、今もこのデマを信じ込んでいる中国人は少なくないだろう。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、このデマについて考察する記事を掲載し、あくまでもデマであることは間違いないないが、経済という観点から見れば、日本が欧米と中国に輸出する物品にさまざまな違いが生じることはごく当たり前のことだと伝えている。

 記事は、輸出する製品の品質や価格は輸出する側ではなく、輸出先の市場が決めることであると伝え、どれだけ良い製品でも市場に需要がなければ売れないと指摘。また、世界中に製品を輸出している中国も、先進国と開発途上国とでは輸出している製品が違うと論じた。

 また、同じ電化製品であっても欧米の消費者は中国の消費者に比べて裕福で、製品に対する要求水準も高いと指摘。一方、中国の消費者が考慮するのは主に実用性と価格であり、基本的な機能が備わっていれば十分だと考えると伝え、「日本人は一流の製品を日本国内で売り、二流品を欧米に輸出し、三流品を中国に輸出している」という主張は故意に行っているものではなく、経済の観点から見れば「市場の需要に対応しているだけ」に過ぎないと指摘した。

 中国が世界でもっとも有望な市場へと変化を遂げつつあるなか、故意に「三流品を中国に輸出する」ような日本企業は存在しないだろう。中国の消費を取り込むことは、少子化によって市場縮小にあえぐ日本企業にとって重要な課題だからだ。近年は「三流品を中国に輸出する」どころか、中国人消費者のニーズに特化した製品を開発・投入する日本企業も多いのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)