中国のネット上には今なお反日感情をむき出しにした意見が氾濫しているが、その一方でネット上の意見に左右されない中国人も増えている。日本を訪れる中国人旅行客が増加し続けていることは、中国は反日一辺倒ではないことを示している。

 中国メディアの今日頭条は16日、日本と中国は一衣帯水の隣国同士であり、古来から関係の深い国同士であると伝え、中国人は日本を罵ってばかりではなく、そろそろ関係を正視すべきではないだろうかと主張する記事を掲載した。

 記事は、日本が近代に中国を侵略したのは事実であり、中国に極めて深刻な被害をもたらしたとしながらも、それは当時の日本人が軍国主義に洗脳されていたためであると指摘。さらに、中国の歴史を紐解けば、過去の王朝も領土の拡張のために戦争を行ってきたではないかと論じた。

 続けて、中国人は第2次世界大戦後に中国が日本に対する賠償金請求権を放棄したことを知っているとする一方、戦後の中国に莫大な支援を提供した国が日本であることを中国人は知っているだろうかと疑問を投げかけた。さらに、日本の支援のおかげで中国は改革開放後に急速に発展できたと伝え、それなのに中国国内における日本に対する罵りの声は大きくなるばかりだと指摘した。

 記事のように、歴史問題だけにとらわれず、日本と中国の関係を肯定的に捉えるべきだという主張は中国では決して主流ではないかもしれないが、近年の中国でこのような意見が増えつつあることは事実だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)